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αマスターズ井戸端会議 その1 「とりあえず触ってみました」 [座談会]

“α100”の実機に触れ、その操作感を確かめたαマスターズの面々。今回は、それぞれ“α100”に抱いたファーストインプレッションを語り明かしてみました。夏の午後、暑苦しい男3人の“α”談義。それではスタートです。

(藤井)

●一眼らしくない簡単さ、一眼らしい画作り 

豊田 さて、とりあえずみんなで“α100”を触ってみたわけですが、第一印象はどんな感じでしたか?


犬楠 これまでに何機種かのデジタル一眼レフカメラをいじってたんですが、この“α100”はなんというか、ある意味で「一眼らしくない」と思いました。オート機能がものすごく充実していて、とりあえずシャッターを押しただけで簡単にきれいな画が撮れちゃうのがありがたいですね。

藤井 そのへんの手軽さは、本当にコンパクトデジタルカメラと変わらないよね。でも、それでいてしっかり一眼らしい奥行きのある写真に仕上がるから、面白くなって少しずつ設定をいじってみたくなる。絞りを変えてみようかとか、露出を変えてみようかとか。

豊田 ただ、コンパクトデジカメとはやっぱり基本的な操作感覚が全然違いますよね。液晶を見ながら撮るんじゃなく、ちゃんとファインダーを覗いて、こう脇を締めて構えて……「ああ、カメラで写真を撮ってる」って気になります。コンパクトに慣れ切ってると、最初はちょっと戸惑うかも。

藤井 コンパクトデジカメは薄く小さく、より「カメラらしくない」方向に進んでるからね。そこへいくと、“α100”は手に持った時点で写真を撮影するんだという心構えができる。気持ちが「撮影モード」になるっていうのかな。

犬楠 コンパクトデジカメとは明らかに違う、写真らしい写真が撮れますからね。このあいだも家の周りの風景をいろいろ撮ってたんですが(画像参照)、なかなかいい感じでしょ。ただオートでシャッター押してるだけなんですけどね。


70.0mm 1/160秒 F5.6 ISO 100

豊田 画面に奥行きが出ますよね。コンパクトデジカメとは、フイルムにあたるイメージャー(CCD)の
大きさが違うので表現がとても豊か。背景がいい具合にボケて、被写体がくっきり浮き立ってくるような画になってくれる。コンパクトデジカメだと、のっぺりと平坦な感じになりがちですけど。

藤井 そこはやっぱり、レンズの力なんだろうね。情報量というか、入ってきている光の量が全然違う。コンパクトデジカメは小さなレンズから入ってきた像を、デジタル的に「解釈」して補ってる部分が多いからなあ。

犬楠 先日の“α100”体験イベントのレポートのときも、情報をblogにアップするためにフォトレタッチツールで補正しようと思ったんですが、自動補正をかけても元の画とあんまり変わらないんです(笑)。照明が暗めの会場だったのにはっきり撮れたし、強力な手ブレ補正機能のおかげでブレもない。取材にはもってこいですよ。


●細部にわたる使い勝手への配慮 

豊田 細かい部分の使い勝手とかで、気付いた点はありますか? 僕はこの、ファインダーを覗き込んだときにオートフォーカスが起動する「アイスタートAF」が面白いと思ったんですが。ファインダーを覗くっていう行為は、コンパクトデジカメではあまりやらないじゃないですか。それを能動的にやる気にさせる、一眼らしい機能だと感じました。

藤井 ワタシはこのホールド感のよさかな。重量もかなり軽いし(本体のみで約545g)、取り回しのしやすさはトップクラスだと思う。

犬楠 個人的には、プレビューボタン(絞りの状態をファインダーで確認するためのボタン)がレンズマウントの左下、構えるとちょうど左手の中指が来る位置にあるのがいいなと思いました。プレビューボタンってメーカーによって使いにくい位置についてたり、自分でボタンを割り振らなくちゃならないことが多いんですよね。


プレビューボタンは、ファインダー内の像を実際の撮影の時の絞りまで絞り込むもの。
撮影前におおよその被写体のぼけ具合を確認することができる。

豊田 ファンクションダイヤルとモードダイヤルが独立してふたつ装備されてるのも“α100”独特だよね。

犬楠 そう、これはコニカミノルタ以来の“α”シリーズの伝統ですね。ダイヤルによるファンクション操作は、わかりやすくて操作ミスが少ないのがいいんですよ。他にも、細部にわたっていろんなことを考えてあるなあというのが僕の印象です。例えばストラップひとつとっても、セルフタイマー撮影などの際にファインダーから余計な光が入るのを防ぐためのアイピースカバーが一体化してたり、リモートコマンダー(遠隔撮影用オプション)のコードを固定できるようになってたり。


ふたつのダイヤルがあることで、操作はわかりやすく簡単になっている。

豊田 スタミナもすごいですよね。かなりたくさん撮ってるけど、一度充電したバッテリーがまだ全然切れない。

藤井 デジタル一眼レフはコンパクトデジカメほどしょっちゅう液晶画面をオンにしないし、CCDにも常時通電していないからね。

犬楠 公称では一度の充電で750枚でしたっけ。フラッシュの使用を控えればもっと撮れるんじゃないかな。一般的にデジタル一眼レフはコンパクトデジカメの感覚からすると格段に電池が長持ちしますが、この“α100”はその中でも飛びぬけてスタミナに優れていると思いますね。


●ユーザーを「写真家」の心にする“α100” 

犬楠 総じて“α100”は、今までコンパクトデジカメしか使ったことのなかったユーザーにもすんなりと入っていける、そんな細かな配慮の行き届いたカメラだと思いますね。

藤井 間口はすごく広くて、誰にでも簡単に一眼レフらしい写真が撮れる。で、そこからより深いところを目指したければ、マニュアル撮影に挑戦してみたり、レンズを換えてみたりといくらでも極められる、と。

豊田 でも、そうは言っても、一眼レフを使うにはコンパクトデジカメのときとはまったく違う気構えが必要なのは確かですよね。なんていうのかな、一眼レフは撮影する写真をあらかじめ自分の頭の中にしっかり思い描かないと撮れないという気がするんですよ。コンパクトなら設定やエフェクトは本体に任せて、ひたすら被写体を追っかけていってもいいけど、一眼レフはまずレンズを選ぶところからはじまる。正直言って、僕はまだ「この被写体を撮ったら、どういうふうに出来上がるんだろう」というのを思い描けないでいるんです。

藤井 逆に言えば、一眼レフを持つと頭の中で撮りたいイメージを明確にするクセがつくよね。自分の欲しい画はこうなんだ、ということを自覚的に考えるようになる。それって重要なことなんじゃないのかな。

犬楠 撮影するときの動き方にしても、自然とカメラを中心とした動きになりますよね。体全体を使って、アクティブに被写体を狙っていく感じに。コンパクトデジカメは「記録」だけど、“α100”は写真という作品を創りあげる、本来の意味での「撮影」なんじゃないでしょうか。

藤井 手にする人間を「写真家」にしてしまう力が一眼レフには、そして“α100”にはあるっていうことだろうね。

(藤井)


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2006-07-24 19:01  nice!(0) 
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