“α100”の機能「Dレンジオプティマイザー」を試す [αの機能]
最近どこに行くにも“α100”を持ち歩いている犬楠です。近頃はだんだん使い方にも慣れ、色々な機能を試してみています。で、今回は、そんな機能の中から、これは! と思ったものをご紹介したいと思います。その機能は「Dレンジオプティマイザー」。撮影した画像を解析し、シーンに応じた最適な露出と階調表現に自動補正してくれる機能で、“α100”の高画質性能を支える機能のひとつです。
(犬楠)
設定方法は簡単。ファンクションダイヤルを「D-R」に合わせ、中央の「Fn」ボタンをプッシュ。あとは液晶画面の表示から、設定したいモードを選択するだけです。後は、画像処理エンジン「Bionz(ビオンズ)」が処理してくれるので、いつも通りに撮影をすればOK。
「ファンクションダイヤル」を合わせて「Fn」ボタンを押すと
液晶に設定画面が表示されます
この機能が効果を発揮するのは、被写体と周囲の明暗の差が大きい場合。ということで、窓辺に置いた観葉植物を撮影してみました。
まず、「Dレンジオプティマイザー」をオフにして一枚。
窓の外が明るいため、葉の緑が暗く写っていますね。
で、「Dレンジオプティマイザー」を「スタンダード」に設定してみると……
窓の外の明るさはそのままに、葉のディテールも確認できるようになりました。
さらに「Dレンジオプティマイザー」を「アドバンス」にすると
向かい側の建物や右端に写っているカーテンの質感までキレイに再現できています。また、葉の輪郭がはっきりと出たようです。
今回説明に使用した画像は全て同じ設定、
シャッタースピード : 1/60
絞り値 : F9.0
露出補正 : 0EV
ISO : 100
ホワイトバランス : オート
焦点距離 : 24mm
で撮影したものです。サイズの変更はしましたが、レタッチは全くしていません。「Dレンジオプティマイザー」ひとつでここまで変わるのかと思わされました。また、これも重要なことですが、どの設定でもほとんど処理のための待ち時間がないところにも驚かされました。「Bionz(ビオンズ)」エンジンの高速処理がここでも活かされているようです。
なお、「Dレンジオプティマイザー」には
- 「JPEG」での撮影のみ有効
- 測光モードは「マルチパターン測光」のみ有効
- 露出モードが「Mモード」の場合は無効
という制限があります。
デジタル一眼レフといえば、ユーザーがその場に合わせた設定に変更し、突き詰めた絵作りができるところが楽しいところでもありますが、手早く簡単・キレイな写真が撮れるという意味では非常に便利な機能ではないでしょうか。
(犬楠)
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