デジタル一眼レフカメラ“α100”徹底体験ブログ

“α100”の機能「ISO感度」と「ゾーン切り替え」を試す　[αの機能] [編集]

このエントリでは“α100”に搭載されている「ISO設定」について取り上げたいと思います。ISOとは、光に対しての感度を表す数値で、高いほど好感度＝暗いところでも明るく撮影できるというものです。フィルムカメラでは装填しているフィルムによって決まる感度を、デジタルカメラでは自由に設定できるのです。さらに“α100”には「ゾーン切り替え」という機能もあります。これは低輝度/高輝度の被写体に対して白とびや黒つぶれを押さえるということができるもの。今回はこの２つについて試してみました。
（犬楠）

 

まず、“α100”で設定できるISOには

• 100
• 200
• 400
• 800
• 1600

の５つが用意されています。「Auto」に設定することもでき、その場合はカメラが自動的に最適なISOを100～800の範囲で設定してくれます。通常「Auto」にしていても問題がないとは思いますが、曇りの日の室内で、フラッシュなしで撮影するなら400に。夜景や暗いところでの撮影では800や1600に固定してしまってもよいでしょう。設定にはファンクションダイヤルを使用します。

ファンクションダイヤルを「ISO」に合わせ「Fn」ボタンをプッシュ

使用したいISO感度を選択する

ちなみにISO800で、ライトアップされた噴水を撮影してみるとこんな感じ。

26.0mm　1/10秒　F4.5　ISO 800

ISO1600だとこのように写ります。

26.0mm　1/25秒　F4.5　ISO 1600

背景に写った窓のところを拡大してみると、ISO1600ではノイズがかなり乗ってしまっていることがわかります。

ISO800

 
ISO1600

さて、つぎに「ゾーン切り替え」について試してみました。“α100”には、

• Lo80
• Hi200

という２つのゾーンが用意されています。これもISO設定と同じように「ファンクションダイヤル」で設定できます。このふたつには、前者が黒つぶれを押さえ、後者は白とびを抑える効果があります。まずはそれぞれの作例をご覧ください。

Lo80で撮影

70.0mm　1/320秒　F5.6　ISO 80

ISO100で撮影

70.0mm　1/400秒　F5.6　ISO 100

微妙な違いですが、黒豆の質感はLo80の方がよく出ているような気がします。

Hi200で撮影

70.0mm　1/640秒　F5.6　ISO 200

ISO100で撮影

70.0mm　1/1250秒　F5.6　ISO 100

こちらは違いが一目瞭然ですね。ISO100の方が黄色っぽく写ってしまっています。

これらの設定は、白と黒の描写にこだわりたいときに使うとよいようです。特にHi200は結婚式でウェディングドレスを撮るときなどに活躍するのではないでしょうか？　ちなみにLo80ではISO80相当、Hi200ではISO200相当で制御されるようになっています。
（犬楠）