デジタル一眼レフカメラ“α100”徹底体験ブログ

しながわ水族館へ行く　[小旅行] [編集]

残暑厳しき折、ひとときの涼を求めてしながわ水族館に行ってまいりました。親子連れやカップルでにぎわう夏休みの水族館、でもワタシの相棒は“α100”ただひとり。いえ、別にさみしくなんかないですよ。（藤井）

　　

京浜急行　大森海岸駅から徒歩８分、あるいはJR　大井町駅から無料送迎バスで15分。都民に愛され続けるアクアリウム、それがしながわ水族館。

今まで趣味で全国津々浦々の水族館を行脚してきたワタシですが、実は水族館というのは写真撮影、特にデジタルカメラでの撮影に非常に苦労する場所でもあります。その主な理由は……

１）館内が薄暗く、しかもフラッシュを使えない場所が多い（「フラッシュ撮影禁止」と明示されていなくても、基本的に水生生物に向けてフラッシュを焚くのはNG）。

２）回遊魚をはじめ、多くの被写体は非常にすばやく動き回るのですぐにブレる。

３）館内には他のお客さんも大勢おり、特に休日は混み合うので、三脚などで足場を固定した撮影がしにくい。

特に１）と２）とは密接な関係にあり、フラッシュをオフにした状態でオート撮影をすると、少しでも光量を補おうとしてシャッター速度が遅く設定されてしまい、動く被写体のブレがひどくなるという結果になってしまいがちです。

例えば、ものすごいスピードで群泳するイワシは、オート撮影だとこんな感じになります。

40mm　1/4秒　F5.6　ISO 400

そこで、ちょっとばかり設定をいじってみましょう。まずはイワシの動きを捉えるため、シャッタースピードを速めに設定します。モードダイヤルを「Ｓ（シャッタースピード優先）」にセットし、コントロールダイヤルでシャッタースピードを1/40秒くらいにセット。これで、絞りはこのシャッタースピードに合わせて自動調整されます。

また、暗い館内で明るい画を得るため、光の感度を表すISOの値を1600の高感度に設定しましょう。こちらはファンクションダイヤルで操作します。ISO感度を1600にすると全体的にやや荒い画質になってしまいますが、その分フラッシュなしでも明るい写真が撮影できます。

そのようにして撮影したのがこちら。
（ここより先の画像は、クリックするとより大きな画像にリンクします）

18mm　1/40秒　F3.5　ISO 1600

いかがでしょう。ちょっと映り込みの多い写真になってしまいましたが、イワシの姿はよりしっかり捉えられたと思います。これなら、元気に泳ぐ回遊魚たちも、暗い水槽でまったりする海の底の生き物たちも、うまく写真に収められそうです。

では、ゆるりと館内を回ってみましょうか。

18mm　1/30秒　F4.0　ISO 1600
蟲惑的な魅力を発するイソギンチャク類。

18mm　1/50秒　F3.5　ISO 800
なかよく泳ぐハタタテダイのカップル（？）。

18mm　1/80秒　F3.5　ISO 1600
しながわ水族館名物・トンネル水槽を悠々と泳ぐエイたち。

70mm　1/25秒　F5.6　ISO 1600
癒しの天使・ミズクラゲ。ああワタシもくらげになりたい。

70mm　1/60秒　F5.6　ISO 800
映画でおなじみになったクマノミ。親子かも？

70mm　1/8秒　F5.6　ISO 1600
あーごめんよ、邪魔するつもりじゃなかったんだ。

35mm　1/125秒　F5.6　ISO 125
プールを気持ちよさそうに泳ぐイルカ。

そうそう、この水族館のアイドルが、このイルカたち。2005年４月に「エプソン品川アクアスタジアム」がオープンするまで、ここは都内で唯一イルカショーを楽しむことができる水族館だったのです。ちょうどイルカショーの時間なので、そちらにも行ってみましょう。

18mm　1/320秒　F7.1　ISO 100

はりきってパフォーマンスを見せるイルカたち。前列のこどもたちも水しぶきを浴びて歓声を上げています。

でも、スピーディに展開する大技の連続をしっかり捉えるのは一苦労。「あ、ジャンプした！」とあわててシャッターを切っても、写っているのはしっぽだけということがよくあります。

そんなときには、そう、連写機能です！

30mm　1/250秒　F8.0　ISO 100

イルカのナイスジャンプを、ダイナミックに捉える連写機能。動きのある被写体にはがぜん威力を発揮します。

“α100”によるしながわ水族館探訪、みなさんに少しは涼しさをおすそわけできたでしょうか。また機会があれば、いろんな水族館を“α100”とともに巡ってみたいと思います。

なお、今回ご紹介したものを含むいくつかの写真を、「So-net Photo」αマスターズのページにアップロードしてみました。もしよければそちらもぜひご覧ください。
（藤井）